阪神タイガース１８年振りの優勝！！

　阪神タイガースのリーグ優勝でファンが道頓堀川に飛び込んだことについて、８０％を超える人が「気持ちはわかるが良くない」などと否定的な意見を持っていることが２２日、大阪府の府民意識調査でわかった。また、記念セールに行くなど優勝を機に何らかの行動をとった人は６０％を超え、景気がよくなると回答した人も半数を超えた。

　優勝をきっかけにした行動（複数回答）については、「記念セールに行く」４２％、「自宅で祝杯」２７％、「記念商品の購入」１９％と続いた。景気は「良くなると思う」が５７％、「思わない」が２５％だった。 (09/22 23:06)

　大阪・ミナミの道頓堀川で１７日深夜、飛び込もうとしていた男性が転落し、水死した事件の波紋が広がっている。地元商店会や行政が繰り返し危険性を訴えても、８５年の阪神タイガース優勝、昨年のサッカーＷ杯、そして今回と飛び込みは過熱する一方だ。１８日午前、地元商店会は緊急の会合を開いて対応策を話し合った。だが、法的に規制する手段はない。「祝祭」の行き過ぎた行動にどう対処すればいいのか――。

　道頓堀商店会は看板などで飛び込み禁止を呼びかけてきた。中井政嗣会長（５８）は「一番心配していたことが起きた。最悪の事態だ」と語った。タイガースが優勝した１５日夜、飛び込もうとする若者たちを注意したが、こづかれるなど身の危険を感じた。「１０月に日本シリーズを控え、改めて絶対に飛び込まないよう呼びかけていきたい」と硬い表情で話した。

　同商店会は１８日午前、付近の商店街に呼びかけて緊急の会合を開き、対応策を話し合ったが、呼びかけを強める以外に妙案は出なかった。

　道頓堀川を管理する大阪市は「河川法の解釈では水面の利用に規制はない。海に飛び込むなと言えないのと同じで、ダイブを禁止するのは難しい」と言う。今回の件を受け、府警などと改めて対策を検討するが、担当者は「さくを設ければ景観が損なわれる。どこまでできるか難しい」と頭を抱える。 (09/19)

　大阪・ミナミの戎橋近くの「かに道楽本店」で１６日未明、阪神優勝に熱狂したファンが、足が動く「カニ看板」によじ登り、目玉二つを取ってしまった。

　発泡スチロールに黒テープを巻いて急ごしらえした目玉は、涙で潤んでいるようにも見える。虎ファンの暴走ぶりに、同店は「カニも悲しいんです」。 (09/17)

　大阪・ミナミの戎（えびす）橋から道頓堀川へ飛び込むファンは１６日朝まで途切れず、大阪府警によると同日朝までに約５３００人にのぼった。この飛び込みや雑踏の混乱などで５人が頭を切るなどして病院に運ばれた。通行禁止区域を車で走行したり、全裸になって騒いだりしたなどとして７人が現行犯逮捕された。同日午前３時半ごろには、戎橋交番前で酒に酔った若者約５００人が交番に向けて空き缶や石を投げつけ、交番の窓ガラス１枚にひびが入る騒ぎもあった。

　一方、１５日午後９時ごろ、戎橋西側に設けられたフェンス（高さ約１メートル）が約５０メートルにわたって倒れた。当時、戎橋から川に飛び込む阪神ファンを見物しようと、数十人がフェンスによじ登っており、重さに耐えられなかったとみられる。 (09/16)

　大阪・ミナミの道頓堀川に下馬場（したばば）雅也さん（２４）が転落して死亡した事件で、下馬場さんの同僚が大阪府警に対し、「(下馬場さんが)男に押されたのを見た」と証言していることがわかった。府警は男が故意に突き落とした疑いが強まったとして、傷害致死容疑で男の特定を進めている。

　調べでは、下馬場さんは１７日夜、同僚８人とミナミで飲食。戎橋下の道頓堀川を同僚と一緒に泳いで渡り、橋の上に戻った後、転落した。同僚の女性２人は「下馬場さんが欄干に足をかけていたところ、見知らぬ男が後ろから下馬場さんを手で押して突き落とした」と証言している。

　下馬場さんが落ちた後、男は集まってきた人々の間に紛れて姿が見えなくなった。転落前、下馬場さんが川に飛び込もうとしていたかどうかはわからないという。

　同僚女性のうち１人は立ち去った男の顔を見ており、府警はモンタージュを作製している。

　下馬場さんの死因は司法解剖で水死とわかった。不意をつかれて転落し、驚いて水を一度に大量に飲んだと府警はみている。

　下馬場さんは大学を卒業し、京都府の印刷会社に今春入社した営業マンだった。同僚は「スポーツマンで仕事ぶりもまじめだった。酒を飲んで無謀なことをするような性格ではなかった」と話している。

　＜太田府知事＞　道頓堀川での転落死亡事件について大阪府の太田房江知事は１８日、「せっかく関西、大阪が盛り上がり、日本シリーズが予定され、パレードもやろうというときに、大事な命が失われ、残念で残念で仕方ない。絶対やめてください」と話した。

　＜磯村市長＞　道頓堀川を管理する大阪市の磯村隆文市長は「このような事故が発生したことについては非常に残念。重ねて飛び込みの危険性を呼びかけていきたい」との談話を出した。

　＜球団社長＞　プロ野球阪神球団の野崎勝義社長は１８日、「優勝を祝ってもらうのは大変ありがたいが、節度を持って盛り上がってほしい」と話した。 (2003/09/19) 　

男性が死亡した道頓堀川を調べる捜査員ら＝１８日午前、大阪市中央区で

　府警幹部は「戎橋からの飛び込みはお祭りに伴って半ば行事化していて厳しく規制すると現場の混乱に拍車をかけかねない」と苦慮している。 (2003/09/18)

　大阪府の太田房江知事は１５日、兵庫県西宮市の甲子園球場を訪れ、阪神タイガースの野崎勝義球団社長、星野仙一監督に対し、大阪市のメーンストリート御堂筋でパレードを行うよう要請した。野崎社長は謝意を述べ、前向きに検討する姿勢をみせた。

　太田知事は「ファンに対して感謝の意を表すいい機会なので、球団としてもやってほしい」などと話した。

　大阪府と大阪市、大阪経済界は優勝パレード実行委員会を設立し、１９５９年に南海（現ダイエー）が行って以来の御堂筋パレードを目指している。（時事） (09/15)

　兵庫県の井戸敏三知事は１６日の定例記者会見で、阪神タイガースの優勝パレードの県内誘致について、「私は『やるべし』と思っている」と意欲を示した。大阪府などが御堂筋でのパレードを要請しており、「球団の所在地（西宮市）がある兵庫がやらないわけにはいかない」。神戸市や地元経済界と話し合い、パレードや記念行事のための実行委員会をつくるという。

　井戸知事はパレードの候補地の一つとして、神戸まつりのパレード会場でもある神戸・三宮の「フラワーロード」を挙げ、時期は日本シリーズ終了後が好ましい、とも語った。 (09/17) 　

　阪神タイガースの優勝パレード誘致をめざしていた地元の兵庫県西宮市が２２日、誘致を断念した。優勝関連イベント経費約２千万円からパレード費用約１５００万円を削った補正予算案を市議会に提案した。

　同市は１８日にパレード費用を盛り込んだ補正予算案を市議会に提出。「財政難の市が税金を投入してまですることか」「御堂筋パレードの後に実施しても、冷えたみそ汁を飲むようなものだ」などと反対意見が相次いでいた。 (09/22)

　兵庫県の井戸敏三知事と神戸市の矢田立郎市長らが２２日朝、１８年ぶりにリーグ優勝を果たした阪神タイガースの野崎勝義球団社長と同県西宮市内のホテルで会い、神戸市内での優勝パレード開催を求める要望書を手渡した。実現すれば、１９６２年の優勝時以来４１年ぶりとなる。

　記者会見で、井戸知事は「（阪神大震災からの）被災地復興をアピールするとともに、街の再生とにぎわいづくりにつなげたい」と述べた。井戸知事によると、野崎社長は実現に前向きで、大阪・御堂筋でのパレードと同じ日の開催を考えているという。日本シリーズ終了後の１１月中に、神戸・三宮のメーンストリート「フラワーロード」での実施が有力視されている。

　地元経済界などと今月中に実行委員会を結成する予定だ。震災時に全国から多くのボランティアが駆けつけた経験から、警備などにボランティアが携わる市民参加型のパレードも模索する。 (2003/09/22)