今度は金星。


No.79  次の機会は8年後。。。それを逃すと113年後の2117年。












 

 

金星のお話

 

 

 

 

 

金星が地球から見て太陽の前を横切る「太陽面通過」を6月8日の午後
日本全国で観測する事が出来ます。

太陽の表面を金星が黒い点となって動いていく様子を全国で観察することができます。

直径が太陽の30分の1ほどの黒い点が、約6時間かけて左から右へ通過する。

梅雨時で空模様が心配だが、太陽が顔を出していれば、観測可能。

ただ直接、肉眼で見るのは危険なため、国立天文台は
「望遠鏡に映る太陽を、白い紙に投影させて観察するなどの方法を」と呼び掛けている。

この現象は「金星の太陽面通過」と呼ばれ、地球の内側の軌道を回る金星が、地球と太陽の間に来たときに起きる。

しかし金星の軌道は地球に対してやや傾いているため、地球から見ると、大抵は太陽の上か下を通ってしまい、太陽面通過は起こらない。

この現象が日本で見られるのは、1874年(明治7年)以来、
実に130年ぶりです。

世界的にも、1882年以来の122年ぶりとなります。

何故、これほど珍しいのかと言うと 金星は約584日ごとに地球と太陽の間に来るものの、両惑星の公転軌道面が3.4度傾いているため、たいていは地球から見ると太陽の上か下を通ります。

本当の横切るのは今回のように、両惑星がお互いの軌道面の交わるところで並んだときだけです。

 

 

 

 

【太陽・金星・地球の順に整列する時】

 

太陽・金星・地球の順に整列する時

 

 

【金星の太陽面通過のようす】

 

金星の太陽面通過のようす

 

 

 

 

 

 

 

この現象が始めて観測されたのは1639年。
地球上の遠く離れた複数の場所で観測すれば、金星が通るコースはわずかにすれて見えます。
これを利用して金星や太陽までの距離を測る試みが18〜19世紀に欧米の各地により行われました。
1769年には英国がキャプテン・クックをタヒチへ送り、1874年(明治7年)には、日本にも仏や米、メキシコの観測隊がやってきました。
観測する際は、直接太陽を見ると失明の危険があります。
望遠鏡の接眼部から出てくる太陽光を、白い紙などに投影すると安全です。
金星の太陽面通過という現象は、地球上の複数の地点で観測することで金星と地球、あるいは太陽と地球との距離の絶対値を決めることができる大事な現象でした。そのため前回も各国が競って観測隊を出していました。
日本にも1874年にはアメリカ、フランス、メキシコ隊が派遣され、長崎や神戸、横浜などで観測を行った記録が残っています。
現在では、こういった天文学的な重要性は薄れてしまったものの、ひじょうに稀な現象を天文教育や普及の教材としては最適でしょう。

 

 

金星が太陽の縁に接する第一接触の時刻は14時11分、太陽の縁の内側に金星がすっぽりと入り込む第二接触が14時30分頃となります。
太陽面通過の始めの頃には、太陽は西からやや南よりの空高いところにあって、全国的に条件良く観察できます。
その後、金星はゆっくりと太陽面を動いていき、17時14分に太陽の中心にもっとも近づきます。
このとき、すでに太陽は西北西の地平線に近づいています。

 

札幌や東京など、東日本では太陽の高度が20度を切っていますが、福岡などではまだ25度もあるので、西日本ほど条件がよいことなります。
ただ、ここから現象の後半、特に金星が太陽面を通過しきって、現象が終了するのを見届けることは日本ではできません。
現象の終了は20時26分頃になりますが、この日の日没時刻は東京で18時55分、福岡でも19時28分ですから、金星が太陽面を通過し終わる前に日没となります。

 

 

 

 

日本では今回の太陽面通過の全過程を見ることはできませんが、次回、8年後の2012年6月6日に起きる金星は太陽面通過では可能となります。
金星が太陽に入り込むのが午前7時過ぎ、通過終了が13時過ぎとなります。
この時期には日の出のおそい福岡でも6時には太陽は昇っているので、日本で全過程を観察することができるのです。
なお、これを逃すと、その次は22世紀、105年後の2117年12月10日まで見ることはできません。

 

 

 

 

 

 

観察するには?

 強い太陽の光で目を傷めないように、十分注意が必要です。

 太陽観察用に作られたフィルター(遮光板などの名前で市販されています)を使えば、肉眼でも日面通過の様子を見ることができるかもしれません。

 もっとよく見たい場合には、望遠鏡などの道具が必要です。

が、絶対に太陽を直接見てはいけません。失明の恐れがあります。

 金星の太陽面通過は、非常に珍しい現象なので、ぜひ観察してみていただきたいのですが、なにしろ昼の太陽の観察になりますので、十分な注意が必要です。

 望遠鏡や双眼鏡をつかわなくても、太陽を直視すると、その強い光と赤外線で短時間のうちに目を痛めてしまいます。
場合によっては失明してしまうことさえありますから、まずは絶対に直接目で太陽を見ないようにしてください。最も安全な観察方法は投影法と呼ばれるものです。
天体望遠鏡に専用の太陽投影板をつけて、白い紙に太陽の像を投影する方法で、多くの人が同時に観察できるメリットがあります。
一方、太陽観察用に作られた減光フィルターを用いる方法もあります。
金星の見かけの大きさ(視直径)は太陽の(視直径の30分の1もあるので、望遠鏡を使わなくても、適切な減光フィルターを用いれば、肉眼でも金星の太陽面通過の様子を見ることができるかもしれません。
このようなフィルターは、かつては日食観察用あるいは遮光板などの名前で市販されていましたが、現在では安全性の問題から手に入りにくくなっています。
ガラスにすすをつけてフィルター代わりにする方法もありますが、赤外線が透過してしまう可能性があり、安全上は勧められません。
 

 

 

 

 

 

金星の太陽面通過は何年ごとに起きるか?

なぜ起きる?

金星日面通過のようす

 金星は地球と同じく太陽のまわりを回る惑星で、地球の一つ内側を回っています。

太陽〜金星〜地球と一直線に並ぶと、地球から見て、金星が小さな黒い影となって太陽の前を横切っていきます。

これを「金星日面通過」(きんせいにちめんつうか)といいます。(いわばごく小さな日食ですね。)

 

 

 今回の金星の太陽面通過は世界的には122年ぶり、日本で目撃できるのは実に130年ぶりという珍しい現象となっていますが、いったい何年ごとにおきるのでしょうか?

 

 金星は水星と並んで内惑星、つまり地球よりも内側を回る惑星です。
したがって、しばしばつまり太陽と地球との間にきて、内合となります。
地球の公転周期は約365日、金星は224日なので、内合となるのは、その会合周期である583日ごととなります。
そのたびに太陽面を通過してもいいようなものですが、そんなに頻繁に起こるわけではありません。
なぜなら地球の軌道面と金星の軌道面とがずれているからです。
両平面の傾きは3度もありますので、ほとんどの場合、金星は地球から見て太陽の北か南を通過してしまうのです。
もし、両者の軌道面がぴたりと一致していたら、約1.6年ごとに太陽面通過が起きていたはずです。

 

 さて、金星の太陽面通過が起きるためには、両者の軌道平面の交わったところで内合になる必要があります。

すなわち、金星の昇交点、あるいは降交点のどちらかです。
前者は地球では12月8日、後者は6月7日に通過します。

実際には太陽に大きさがありますので、前後1日程度ずれても起きることになります。

 今回、太陽面通過が起きるのは2004年6月8日。
会合周期を繰り返していくと、5回目でちょうど7.9935年となります。

これは8年に2.4日足りない値です。

つまり、ある会合から8年と2.4日前にほとんど同じ会合が実現することになります。

2004年6月8日の次は、2012年6月6日となり、このときにも金星は太陽面通過が起きるわけです。

ところが、この後は8年後が6月4日、さらに8年後が6月1日となって、2日ずつ早くなり、降交点を離れてしまうので太陽面通過は起きません。

つまり、8年をおいて同じ時期に金星の太陽面通過が起こるのです。

タイミングによっては、一回だけというのもあります。

3089年12月18日に起きる金星の太陽面通過は、8年の繰り返しが無い単独の現象とされています。

 

 一方の昇交点側でも事情は同じとなります。

降交点で太陽面通過が起きるとき、その1回後の会合場所は、583日後の場所、つまり昇交点の位置から約36度ほど行き過ぎた場所となります。

この会合の場所が8年ごとに2.4日ずつ動いていき、昇交点に達するのに約121年かかります。

というわけで、金星の太陽面通過の次のセットは、2004年の113年後、つまり2117年12月11日となります。

このときにも8年後の2125年12月8日から9日にかけて、再び起きることになっています。  

※注:金星の「太陽面通過」は様々な言葉があります。
「太陽面通過」「太陽面経過」「日面通過」「日面経過」など
元々の出典が異なりますが基本的には同じ現象を指しています。
 

 

金星中継リンクよければどうぞ 

 

★前々回 1874年12月9日(130年前)
 海外からたくさんの観測隊が日本に来たそうです。
★前回  1882年12月6日(122年前)
 日本からは見えませんでした。

★次回  2012年6月6日(8年後)
 金星が太陽に入るところから出るところまで、すべて見ることができます。
★次回  2117年12月11日(113年後)
 う〜んと長生きしてぜひ見て下さい!ヾ(´▽`;)ゝ

 

金星のデータよければどうぞ。

 

 




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